初品(初回品)とは?

初品は、サプライヤーにおいて大量生産と同じ製造プロセスを使用して製造された最初のアイテムです。

初回製品検査(FAI検査)とは?

新しい部品または、設計等が変更された部品を製造すると、初回生産品からランダムにサンプルをチェックして、すべての要件(例えば、特定の図面と仕様)を満たしていることを確認する必要があります。 これを初回製品検査またはFAI検査と呼びます。初回製品検査は、英語ではFirst Article Inspection(FAI)と呼びます。
FAI検査における仕様と測定結果
FAI検査において、製造された部品は全ての要求仕様に準拠する必要があります。例えば#1は、寸法仕様の直径が5.000インチで、公差は+/-0.01です。#1の測定結果は5.005です。よって#1は、要求仕様を満たします。

初回製品検査を実施するとき?

新しいサプライヤー、新しい工場や新しい部品の導入には、全体FAIが必要です。一方、次のいずれかが発生した場合の部分FAI(Partial FAI)が必要です。
•適合、形態や機能に影響を与える可能性がある設計変更
•生産工程の変更(例えば、材料、工程、検査方法、製造機械、NCプログラム、製品の製造工程など)。
•適合、形態や機能に影響を与える可能性があるプログラムの変更

初回製品検査報告書

初回製品検査報告書(例えばSJAC 9102)では、 様式1、様式2及び様式3を記入して、バルーン図を作成する必要があります。以下のサンプルでは各欄を記入の必要性に応じて色分けしてあります。
初回製品検査のためにCADファイルを開く 記入の必要性は、色に応じて異なります。
•黄色 - 必須フィールド
•青 - 条件付き必須フィールド
•色なし(白) - オプションフィールド


こちらをクリックして初回製品検査ソフトウェア日本語ガイド(入門編)PDFをダウンロードできます。(作成日2021年3月19日) メールアドレス登録不要

無料ダウンロード

入門編ガイドから初回製品検査(FAI)ソフトウェアQA-CADも無料ダウンロードできます。(SJAC9102サンプルEXCELファイル付属)

SJAC9102 様式1 -部品番号証明書 サンプル

SJAC9102 様式1 -部品番号証明書 サンプル

SJAC9102 様式2: 製品証明書-材料,特殊工程及び機能試験 サンプル

SJAC9102 様式2: 製品証明書-材料,特殊工程及び機能試験 サンプル

SJAC9102 様式3: 特性証明、検証及び適合性評価書 サンプル

SJAC9102 様式3: 特性証明、検証及び適合性評価書 サンプル

バルーン図 サンプル

SJAC9102 バルーン図 サンプル

QA-CAD 2020: 初品検査(FAI検査)ソフトウェア
CAD図面自動採番機能、JISQ9000,ISO9001初品検査対応

無料のFAI検査ソフトウェアをダウンロードすると、SJAC9102初回製品検査報告書(FAIR: First Article Inspection Report) のEXCELファイルとバルーン図を簡単かつ迅速に作成できます。QA-CADの詳細は製品紹介ページをこちらからご覧ください。またテレワーク環境でQA-CADをTeamViewerなどの遠隔操作ソフトで操作できることも確認済みです。

このQA-CAD紹介ビデオでは、簡単にPDF図面ファイルから寸法や公差または幾何公差を取り込み、自動的に採番を行い、バルーンをつけて、SJAC9102 初品検査報告書(First Article Inspection Report, EXCELファイル)に出力、保存できることを紹介しています。 [2:30]

QA-CAD日本語使用ガイド(入門編)PDFは こちらからダウンロードできます。

下記のボタンをクリックすると、初回製品検査(FAI)ソフトウェア QA-CAD(14日間の無料試用版, SJAC9102(AS9102)初品検査報告書サンプルEXCELファイル付属)をダウンロードしていただけます。登録は必要ありません。

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QA-CADソフトウェアは永久ライセンスで販売しています。
お問い合わせ・ご質問はこちらまで。日本人担当者へ直通です。

QA-CADで初回製品検査報告書を作成する簡単ステップガイド(DWG, DXFファイル編):

ステップ1:QA-CADソフトウェアで図面を開きます。メニューバーのFileを選択してOpenをクリックします。次にバルーンを作成するCAD図面ファイル(DWGやDXF形式)を選択します(下記のガイド画像ではDim_Catch_Test2.dwg)。次にOpenを押すと、選択した図面ファイルがQA-CAD上で表示されます。

初回製品検査のためにCADファイルを開く

ステップ2: ちなみにCAD図面を白い背景で表示したい場合、ソフトウェアウィンドウの右下にある3つのトグルボタン(下の画像例にある3つの赤い四角形がトグルボタン)を押します。

ステップ3:メニューバーのQAを選択してQA Settingsをクリックします。 QA Settingsウィンドウが開きます。Attributesタブをクリックしてください。次にDefine Table横のドロップダウンメニューからSJAC9102 Japaneseを選択します。

ステップ4:EXCELテンプレートとして SJAC9102 Japaneseを選択します。 OKボタンを押してください。

ステップ5:QAメニューからView/Zone Settingsをクリックします。次に、ソフトウェア座標を描画サイズに合わせて行、列、座標を調整します。

ステップ6:QAメニューから Add QA symbolsをクリックしてください。 QA Start number / incrementウィンドウが表示されたら、[OK]ボタンを押します。

ステップ7:バルーンを配置し​​たい場所にマウスポインタを移動して左クリックすると、自動的に採番されたバルーンが追加されます。

ステップ8:次に、取り込みたい寸法にポインタを移動して、もう一度左クリックします(公差が寸法と一緒に設定されている場合、同時に取り込まれます)。

ステップ9:その後、 Add / Edit QA symbol attributesウィンドウが表示されます。取り込んだ寸法が自動的にRequirement欄に挿入されているのがわかります。
上記の操作で寸法と公差を取り込みできない場合は、QA-CADのOCR機能をお試しください。

ステップ10:すべてのバルーンを付け終えるまで、この操作を繰り返します。

ステップ11:埋め込みデータをサンプルのSJAC9102 FAI サンプルEXCELファイルに出力します。 QAメニューから Export Attributesを選択して、SJAC9102 Japanese EXCELテンプレートファイルを選択すると、QA-CADで取り込んだ全ての寸法や公差及び幾何公差はSJAC9102 FAI サンプルEXCELファイルのForm3に保存、出力されます。

ステップ12:バルーン図面を作業図面として保存する場合は、Fileを選択してSave Markup Editsをクリックします。次回図面を開くときに、図面上のバルーンを追加、削除、または編集できます。

ステップ13:バルーン図面を提出用図面PDFとして保存する場合は、Fileを選択してPublish to PDFをクリックします。PDF出力後、アクロバットリーダーなどのPDFビューワーソフトに表示されます。これらのコマンドは両方とも、元の図面に変更を加えません。